「マインドマップとは何か?」
「マインドマップとは何か?」と問われて,簡潔,簡単に答えるのは意外と難しいです。
従来型スタイルのノートの欠点を解消しようとしたことがきっかけで生まれたとはいえ,単なる「ノート術」ではおさまりません。
もっと広く「思考全般に使えるツール」です。脳の活動,特に「考えている」というその思考過程を目に見える形にするのがマインドマップだと言えます。「考える」という活動のあらゆる場面で活用できることから「脳の万能ナイフ」と評されます。
マインドマップと記憶
特に,従来型のノートに比較して「記憶」「創造性」「学習」の3つの分野では特に大きな効果を発揮するとされています。
例えば…
3日前の晩ご飯は覚えていますか?昨日の晩ご飯なら…という方も3日前の晩ご飯だと即答できない方が増えます。
「あれ?肉じゃがだったかな。いやあれは4日前かな?」となりがちです。
これといって特徴的なことがない場合,「日常の一コマ」として晩ご飯のメニューは記憶に残りにくくなります。
一方で,もしその日が家族の誰かの誕生日で,普段より豪華だったり,家族で外食したり…ということがあると,はっきりと思い出せます。
「記憶」というのは,このような「フック」があるのかないのか,ということで大きく変わります。
誕生日に家族で外食したのなら,1年後になっても覚えているでしょう。翌年「去年の誕生日は家族で焼き肉を食べた!」という感じで思い出すことができるでしょう。でも,その翌日のことは,(時間的には近くなっていても)ほとんど記憶に残っていないものです。
このような「誕生日」「家族」というのが「記憶のフック」です。
この「記憶のフック」をあちこちにちりばめやすいのがマインドマップなのです。
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参考図書『新版 ザ・マインドマップ(R)』